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zoom RSS 誰の上にも暖かな光は降り注ぐ-Mr.children“POPSAURUS”ライブに東京燃ゆ

<<   作成日時 : 2012/05/27 22:21   >>

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画像26日に東京ドームにて行われたMr.childrenのデビュー20周年記念ライブ“POPSAURUS”に足を運んだことについて記しておきたい。当日の東京の天気予報は“晴れ”。傘を相棒にする必要もなく、バッグひとつ持ってJRに乗り込んだ。錦糸町のホーム内の立ち食いそばで昼飯を済ませ、水道橋に到着。余ってしまっていたチケットをお譲りすることになった方と合流する。私は平成11年の“DISCOVERY”以来、ライブには何度も足を運んでいるが、その方はなんと今回がライブ初参戦とのこと。ご自身の年齢も、ミスチルの活動期間とほぼ一緒だという。東京公演最終日ということもあり、ドーム周辺は老若男女で大変な盛り上がりだ。平成13年、千葉マリンスタジアムで行われた『POPSAURUS2001』を、当時25歳だった私は目撃している。11年ぶりとなる、同タイトルライブの復活。どんなナンバーを演奏するのか、心が躍動する。


画像41ゲート3塁側2階スタンドに座った。この日を待ちわびた4万6千人の観客が、買い求めたツアーグッズを纏って次々と着席する。今回のツアーパンフは、東日本大震災で被災した、三菱製紙八戸工場で製造された紙を使用したという。オリジナルの巾着に収められた『菜の花』(花の種)は、500円で売られていた。この売り上げも、全額震災復興に寄付するという。“国民的ロックバンド”というwordは今や彼らを語る上での欠かせない形容詞だが、自分たちの持つ影響力を十分に自覚した彼らの、社会的責任の一端を果たそうという姿勢に感銘した。15時を3分ほど回った頃だろうか、会場が暗転した。直後に誕生する、無数の悲鳴にも似た歓声。メンバーがステージに姿を見せた。遂に開演である。


画像1曲目は『エソラ』。昨夏、大阪の長居スタジアムで、本編のラストに生歌を聴いた時と同じ身震いを覚える(『消えない希望の歌よ、暗闇へ届けーMr.children“SENSE”ライブに大阪燃ゆ』参照)。8カ月ぶりに見る桜井和寿は、この日は青の衣装で登場。多くの人々の夢を背負う天才は、前に観た時よりも更に大きなオーラをまとったかのように見えた。3曲目の『youthful days』では、2番の歌詞中に出てくる『乾杯』のフレーズを、親指をあげて客席のファンとグラスを傾ける仕草を。とても、42歳とは思えない無邪気さだ。その後、この日最初のMC。満面の笑顔で「まだ明るいから、皆の顔や体の動き全分野見えちゃいます。だから気持ちいいっす!エル、オー、ブイ、イーが溢れてます」と叫んで、4曲目『LOVE』へ。17歳の頃を思い出し、ただ只管、懐かしさに耽る。私は小学生のころからTM NETWORKのファンだったが、高校入学からすぐに、彼らの活動休止に遭遇した。その“音楽的陥穽”を埋めてくれたのが、ミスチルであった。『Kind of Love』に『versus』、そして『Atomic Heart』は、詰襟を着ていた頃の“相棒”と言って差し支えない。Youtubeで彼らの映像を観ていると、コメント欄に10代のファンの書き込みが多いのに気付く。私がそうだったように、現代の高校生も二度と帰らない青春の日々を、彼らの音楽とともに生きているのだろう。


画像6曲目は、平成9年の衝撃的な活動休止時のシングル『Everything (It's you)』。当時、音楽雑誌のインタビューで、思いつめたような表情で自身の苦悩を語っていた桜井の姿が印象的だったのを思い出す。2度目のMC。「5月10日を持ちましてデビュー20周年を迎えました。みんながいて、同じ歌を奏でてくれたからだと思います。20周年を迎えて、色んな歌を出し惜しみせずやります。10年以上前に一回だけライブでやった曲。成功を収めた女性の歌です。でもそこには、どす黒いヘドロのようなものが溜まっております」と言った後に、7曲目の『デルモ』。まさか、演るとは思わなかった。「水泳大会のおりも政夫」というフレーズは、30代後半以降にしかわからないだろう。20周年ならではの演出にニヤリとなった。続いて、最新シングルの1曲である『End of the day』。銀座の山野楽器で購入したCDを初めて聴いた時、まだ、10代の夢の残滓に苛まれていた、20代半ばの頃を思い出した。若かりし頃に誰もが経験する挫折と慟哭を、“夢を実現させた成功者”の桜井和寿が力強く歌い上げる。それは嫌味でもなんでもなく、ストレートに明日を生きる希望となって胸に響く。恐らくミスチルの、2010年代の代表曲になるのではないか。これから、多くの日本人に愛される楽曲になることは間違いない。そして、「Mr.Childrenの曲ですけど、皆さんの歌であって欲しいと思います」と桜井が一言添えて、『終わりなき旅』へ。一番のサビを観客に歌わせた。桜井の調子も最高潮といったところだろう。


その後、『Dance Dance Dance』『ニシエヒガシエ』『フェイク』とハードなナンバーが3曲。花火の特効と、田原健一の落ち着いたプレイが光った。その後は、名曲『365日』を前に、恒例となる桜井の問題提起コーナー。原発や在日米軍についての、彼のリベラルな主張が矢継ぎ早にスクリーンに映し出される。桜井和寿を“日本のジョン・レノン”と私が呼んだ所以(『12月8日という忘れられない日に・・・素晴らしい歌の記憶に抱かれて人生を往こう』参照)だが、ファンの間でこの演出は賛否両論のようだ。桜井はサッカーの名波浩の引退試合で『君が代』を独唱しているから、反日という訳ではないだろう。資本主義社会の中で商業音楽を職業とし、それを生み出し続ける苦悩を経験した彼のことだ。そのスピリットは既に四次元から五次元を志向しているし、これ以上、“左”に傾斜する危険もあるまい(『脱原発』を声高に叫ぶ極左の使嗾に引きずられないことを祈るしかない)。『365日』は優しい青の照明を基調とした大人のステージングで、この20年でのバンドの大きな成長を感じさせてくれた。


画像メインステージから、「もっと皆さんとお近づきになりとうござりまする」という桜井の発案で、メンバー全員が花道に移動してアコースティックスタイルでの演奏。14曲目は、00年代の名曲『くるみ』。「ねぇ、と言ったら畳み掛けるように歌います」とフェイントで爆笑。間奏のハーモニカが美しい。「MR.ADULT」という架空のおじさんバンドが登場し、ミスチル結成前日というPVの設定を思い出し心がほっこりした。15曲目は日本レコード大賞受賞曲の『Sign』。あの『オレンジデイズ』から8年が経ったと思うと、時の流れの速さに改めて驚く。その後はメンバー紹介。キーボードの小林武史はこの日、本番開始20分前に会場入りしたことを暴露されていた。ドラムの鈴木“JEN”英哉は、恒例の気になった最近のトピックを発表。「金環日食のとき、専用グラスを2つ買ったけど届かなくて、結局肉眼で見たら、3時間くらい目の調子がおかしかった。日食の瞬間、フジテレビはSMAPさんが出てたけど、テレビ東京はしまじろう。さすがブレないテレビ東京。以上です」と言い、会場を爆笑の渦に巻き込む。「今の話を聞いていたら勇気が出ました。ブレずにいこうぜ」と桜井。なんとも微笑ましいやりとりだ。16曲目は平成12年のシングル『NOT FOUND』のカップリングだった『1999年、夏、沖縄』。米軍基地とさとうきび畑、沖縄の人々の映像をバックにしながら、「2012年の東京で 僕らは世界一の酒を飲み交わすのです」と歌い歓声が上がった。


ステージに戻る。18曲目は『Worlds end』。7年前、やはりこの場所でこの曲を聴いた。20曲目は『innocent world』。説明不要の、不滅の名曲。今回の『POPSAURUS=ポップスの恐竜』のコンセプトにふさわしく、恐竜の卵を模した風船が1階客席を舞った(卵は残念ながら2階席スタンドの私の手許には来ず)。桜井によれば、最も小さい細胞が精子、大きいのが卵子で、それをアルバムのジャケットにした。そこから、卵をつくった。これからも自分達の音楽で皆が融合できればいい、と。彼らの音楽をきっかけに、友人や恋人になった人もたくさんいるだろう。そういう意味で、これからもミスチルは多くの人間関係のインキュベーター(孵化装置)となるに違いない。


アンコール。花道には、桜井和寿がギターを抱え一人で登場した。赤から白のTシャツに着替えている。屈託のない笑顔。その姿はまさに、永遠の少年だ。「ドームができる前、中学時代、後楽園球場に野球を観に来ました。新しいものが生まれるスピードと古いものが消えるスピードが早いこの街を思いながら歌います」というMCの後に、アルバム『SUPERMARKET FANTASY.』に収録されている『東京』を一人で歌唱。「バイパスに架かる歩道橋」のフレーズを『水道橋に架かる歩道橋から〜』と言い換え歓声を浴びる。帰京してまだ1カ月ちょっとだが、本当に東京に帰ってきたと実感した。ステージに戻り、22曲目『彩り』を演奏。「ただいま〜」と歌う桜井に、客席は「おかえり〜」と返す。ほのぼのしたやりとりが、終演時間が迫っていることを忘れされる。23曲目は、00年代の代表曲『蘇生』。ステージ正面の、恐竜の口が開いた。徐々にそれは、蕾が花を咲かせる姿に変貌する。11年前に千葉マリンで見た『POPSAURUS2001』の、『Hallelujah』演奏時の演出と同じだ。恐竜は花の出現によって絶滅したという説があるが、Mr.childrenというポップスの恐竜は、「花」の出現により絶滅するのではなく、「花」を食べながら成長していく。何度でも何度でも、僕は生まれ変わっていけるーという、聴く者への激励と、決意表明だろうか。


ラストは最新シングルからの表題曲『祈り〜涙の軌道』。子供と大人の狭間で苦悶する人間の、弱さと強さを丹念に描いた佳作である。これからも、多くの人に愛され続けること必定であろう。




全ての楽曲を終えた後、Mr.childrenのボーカル・桜井和寿は客席に向かってこう語りかけた。



東京、愛してます!



また会いましょう。



楽しい週末を





・・・この世に桜井和寿を生み落してくれた音楽の神に、改めて深謝。





画像




【Mr.Children 20th ANNIVERSARY POPSAURUS 2012
2012.05.26 東京ドーム SET LIST】

01.エソラ
02.箒星
03.youthful days
04.LOVE
05.GIFT
06.Everything(It’s you)
07.デルモ
08.End of the day
09.終わりなき旅
10.Dance Dance Dance
11.ニシエヒガシエ
12.フェイク
13.365日
14.くるみ
15.Sign
16.1999年、夏、沖縄
17.ロックンロールは生きている
18.Worlds end
19.fanfare
20.innocent world

[encore]
21.東京
22.彩り
23.overture〜蘇生
24.祈り 〜涙の軌道


ライブレポートなどMr.Childrenに関する記事:

消えない希望の歌よ、暗闇へ届けーMr.children“SENSE”ライブに大阪燃ゆ

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12月8日という忘れられない日に・・・素晴らしい歌の記憶に抱かれて人生を往こう

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
私もgift聞いてからファンになりました。
今、中二です。  行ってみたいですけど周りにミスチルファンがいなくて一人で行くのもなんかなぁ・・・。という感じです  早くいかないとコンサートもしなくなってしまいますよね      早く桜井さんを見て生歌聴きたいです
ひびき
2012/11/10 23:46

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