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zoom RSS 涙と勇気を、明日への祈りに-Mr.Childrenライブに埼玉燃ゆ

<<   作成日時 : 2013/06/17 10:54   >>

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画像だいぶ遅くなってしまったが、5月22日にさいたまスーパーアリーナで行われたMr.Children のツアー[(an imitation)blood orange]公演に足を運んだことについてレポートを残しておきたい。色々なツテをたどったものの、チケットが獲れなかった今回のツアー。しかし土壇場で譲ってくださる方が見つかり、会社を定時で上がり地下鉄茅場町から上野、そしてJRでさいたま新都心駅へ。入り口に到着した時には、開演の19時を10分以上回っていた。『Aゲート 200レベル 237・238扉 32列』と記されたチケットを握りしめ、大急ぎで座席へ。幸運にも、まだメンバーの登場前だ。一番後ろの座席に腰を下ろした瞬間、会場の照明が落ちた。割れんばかりの悲鳴にも似た歓声。開演である。



画像六角形の映像モニターからは、“What is love?Who are you?”という問いかけの英字が次々と映し出される。ネット全盛の2000年代。生身の人間関係をつくることが困難と思われがちな、若者の苦悩と現状を指摘した問いかけだろうか。スクリーンには、もの凄い勢いで倒れて行く巨大なドミノとトランプ。そして、1枚のジョーカーのカードがゆっくりと大写しになり、静止する。メンバーの登場を確信し、再び生まれる悲鳴。そして、19時18分、黒いフードを被った魔術師らしき男の姿で我らが桜井和寿が登場した。1曲目は『過去と未来と交信する男』。黒いフードの男は3体登場し、1体が桜井で2体は人形という構成であった。何が本物で、何が偽物かを見抜けというミスチル流のメッセージだろうか。2曲目は『LOVEはじめました』。平成14年、桜井が小脳梗塞を患いツアーが中止となった、アルバム『IT’S A BEAUTIFUL WORLD』に収録されている一曲だ。歌詞に“もうすぐ中田(英寿)のインタビュー”という一節があるが、今風に“香川(真司)”と言い換えて歌う桜井。一時は再起不能もささやかれたが、11年の時を経て目の前で躍動する超人・桜井和寿の姿に、心の中で静かに手を合わせていた。3曲目は『Worlds end』。私の中では、best10に入る佳曲である。自動販売機みたいにそこにあることで、誰かが特別喜ぶでもない。でも僕が放つ明かりで、君の足下照らしてみせるよ-というサビの歌詞が、易者としての自分の生き方に重なったのだ。



画像「ありがとう埼玉〜!」と桜井が絶叫した後は4曲目、平成12年発表の『NOT FOUND』。ウッチャンナンチャンの内村光良演じるバス運転手と、飯島直子演じるキャリアウーマンの恋愛を描いたドラマ『バスストップ』の主題歌だった。桜井がひたすらまっすぐ街を歩き、途中で楽器を演奏するメンバーとすれ違うPVが、非常にカッコ良かったのを覚えている。そして最初のMC。「埼玉!元気ですか。楽しんでますか〜!俺らも最高気持ちいいです。最高の一日にしたいと思ってます。最後までよろしくね。暑い? Tシャツが、ぐしょぐしょになるくらい、楽しんでって! あ、でもその後のケアはご自身でお願いします」と桜井が軽く笑いをとった。調子が良さそうだ。そして、『花言葉』『やわらかい風』『抱きしめたい』と、優しさに溢れた歌を3曲。再びMC。「暑くなってきたよねぇ。春を感じるような温かい、やわらかい歌をお届けしました。歌いながら、説得力ないなぁと思いました」と桜井。会場は爆笑の渦だ。そして、今回のツアーに出るにあたっての楽しみとして、ツアーのタイトルにもブラッドオレンジギターを持ったことについて言及する。ネットで爽やかなオレンジ色のギターを見つけ、直感で気に入った桜井はすぐに購入。でも、このオレンジは何かが足りない。理想のブラッドオレンジにするため、ドラッグストアでマニキュアを50本を買い込んで、自分でギターに描きこんだ、と。その過程で心配だったのは、「店員さんに変態だと思われたらどうしようとか・・・twitterで「ミスチル桜井、マニキュア50本」とか書かれやしないかと、ドキドキしながら・・・」と話し、またも会場は爆笑。そして、「女の人が自分に塗るものをギターに塗るエロチシズム。何度も色を重ねたため、音が悪くなりました。このギターにうってつけの、狂おしい失恋の歌です」という前フリの後に、8曲目の『Surrender』。懐かしい。初出は平成11年、シングルの『I’LL BE』のカップリングであった。小林武史のピアノをメインに、サビに近づくほど盛り上がる佳曲。当時深田恭子の化粧品のCMで注目を浴びたA面よりも気に入って、よく聴いていた記憶がある。8cmでリリースされた、ミスチル最後のシングル。普段は寡黙なギター・田原健一が、サビで骨太の喉を鳴らす。綺麗なコーラスが印象的だった。


13曲目『fanfare』の後、3度目のMCで桜井によるメンバー紹介。ドラムの鈴木“JEN”英哉は、得意の顔芸で笑わせてくれた。そして“低音のメロディメーカー”ベース中川敬輔、“響きと音の求道者”ギター田原健一の後は、田原による紹介で“誰よりも音楽を愛する天才、桜井和寿”と。照れくさそうに挨拶する桜井に向かって、客席から万雷の拍手。22歳でデビューした彼らも、43歳になった。バンドは長く続けていると、必ず人間関係の問題などで脱退や解散が浮上するものだが、彼らに関してはそれはないかもしれない。“バンドの仲が良い”というのも、大きな才能の一つである。古くはチューリップの財津和夫、オフコースの小田和正、そしてサザンの桑田佳祐と、絶大な才能を持った強力なバンドリーダーは過去にもいたが、そんな彼らでもメンバーの脱退を阻止することはできなかった。それ一つとってみても、Mr.Childrenのリーダー・桜井和寿の人間的魅力が、いかに優れているかということの証左と言えるだろう。


画像その後は最新アルバムの収録曲を立て続けに演奏。「殺風景な日常の景色も、ちょっと角度や見方を変えてみると時にキラキラと輝いて、美しく見えたりする事もあると思います」と前置きした『イミテーションの木』は、今回のアルバムの核とも言えるナンバー。ラストの「イミテーションの張りぼての命でも人を癒せるなら 本物じゃなくても君を癒せるなら」という詞が胸に迫る。23歳の若さで、『CROSS ROAD』で大ブレイクを果たした彼ら。その名声の裏で、自らに近づいてくる玉石混交の人間模様を目の当たりにし、深い苦悩に陥ったこともあっただろう。それをくぐりぬけて辿り着いた、“張りぼての命でも人を癒せるなら”という境地。イミテーションの世界で戦い続けた天才・桜井和寿の、剥き出しのリアルな感情を受け取った気がした。


フジテレビ『めざましテレビ』の主題歌だった『Happysong』では、「みんなで歌ってほしい」と桜井がリクエスト。六角形の映像には、満面の笑みの桜井と会場の客の笑顔が眩しかった。かつての自分たちへの投影とも言える、見果てぬ夢を追いかける若者への応援歌とも言うべき『hyposis』『End of the day』の後は、もはや国民的歌謡といっても差し支えない『innocent world』。この歌がリリースされた平成6年といえば、子供の頃から好きだったTMNが活動を終了した年。そんな自分の、音楽的陥穽を埋めてくれたのがミスチルだった。当時は、大学受験を控えた高校3年生。「いつやるか?今でしょ!」の決め台詞で有名になった、林修先生のいる東進ハイスクールで夜は授業を受け、帰りは自転車に乗りながらウォークマンでミスチルを聴くのが日課であった。あれから、もう20年。時の流れは速い。そして、ライブでは欠かせない『エソラ』の後、資生堂のマキアージュのCMで起用され話題を集めた『Mashmarrow day』で本編は終了した。


画像アンコール。ブラッドオレンジギターを持った桜井が登場し、客席に「最高のダンスと歌を聴かせてくれ!」と呼びかける。応える観衆。1曲目は9年前のアルバム『シフクノオト』から『天頂バス』。「どんな暴風雨が襲ってもYEAH 全力疾走で駆け抜けろ」と、サビは会場が一体となって合唱。そしてスクリーンには、静かに『HERO』の4文字が浮かんだ。11年前、桜井が小脳梗塞で倒れた際にリリースされたシングル。コアなファンには、様々な場面が交錯するだろう。シングルジャケットにもなった、PVの人形劇が心に残る。桜井がサビで聴かせるファルセットは、本当に優しい。43歳になった桜井和寿のボーカルは、間違いなく円熟味を増している。50代60代になった彼が、どんな声を、歌を届けてくれるか。2013現在の今から、そんなことを夢想していた。そして、ラストの1曲。『最後の最後、お別れにこの曲を届けます』という桜井の言葉の後に、『祈り〜涙の軌道』。英語を一切排した、全編日本語詞による言霊。「涙の軌道は綺麗な川に変わる そこに笹舟のような祈りを浮かべればいい」という桜井の絶唱に、思わず目頭が熱くなる。まさに、日本を代表するバンドの真骨頂を観た気がした。そのシングル『祈り〜涙の軌道』に収められたインタビューの中で、桜井和寿はこう語っている。



とにかく足元というか、「日本」というものに対する愛国心なのか、日本人という民族をすごく愛する気持ちみたいなものからスタートしたいっていうのが、きっとあったんだと思う。それであるとき、ふと最初のメロディーが浮かんできて、そこから一気にダーッと作っていったのが「祈り〜涙の軌道」で


言葉がよく聞こえるっていうのはやっぱりバンドの演奏っていうのが、ほんっとに大きいと思う。少し前に「SENSE-in the field-」のLIVE映像を観たんだけど、何が凄いって、バンド全部でみんなが歌を歌っているんだよね。“こんなバンド他にないだろうな”とは思った。言葉がちゃんと聞こえてくれるっていうのは、そういう力が大きいと思う



すべての演奏を終え、メンバーがステージの左右へと、手を振りながら客席に挨拶。4人で一斉に深くお辞儀をする、その礼儀正しさに感銘した。デビューから、21年。40代に入り、音楽家としてだけではなく、人間としても大きな成長を見せた4人。その姿は、後に続く多くの日本人にとって、模範の一つとなるに違いない。これからの更なる進化が楽しみだ。




桜井和寿が、最後に客席へこう投げかけた。




『Mr.Childrenでした!明日も頑張って!また会いましょう!バイバイ』





・・・永遠の少年たちにもらった勇気を、明日を生きる祈りに変えて。




画像






2013.05.22 Mr.Children 『(an imitation)blood orange』Tour 〜さいたまスーパーアリーナ set list
01.過去と未来と交信する男
02.LOVEはじめました
03.Worlds end
04.NOT FOUND
MC@
05.花言葉
06.やわらかい風
07.抱きしめたい
MCA
08.Surrender
09.Pink〜奇妙な夢
10.常套句
11.CENTER OF UNIVERSE
12.擬態
13.fanfare
MCB〜メンバー紹介
14.イミテーションの木
15.Pieces
16.Happy Song
17.hypnosis
18.End of the day
19.innocent world
20.エソラ
21.Marshmallow day
〜encore〜
22.天頂バス
23.HERO
24.祈り〜涙の軌道

End roll: Happy Song


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