ありがとう、櫛風沐雨の戦士たちー09ラグビー早明戦を終えて

画像日曜日に国立競技場で行われた関東大学対抗ラグビー・第85回早明戦を観に行った。前日に慶應義塾大学が帝京大学に敗れたので、早稲田は明治に引き分け以上で優勝が決まる。8年連続勝利していた早明戦だったが、昨年は遂に記録にストップがかかった。優勝のかかった今年は、絶対に負ける訳にはいかない。代々木口で幹事の吉田英史君と合流。チケットを持って席に入る。座席は、早稲田のえんじ色と明治の紫紺が拮抗していた。明治は、平成時代初頭に主将を務めた吉田義人氏が監督に就任。「重戦車」復活で、昨年に引き続いての早明戦連勝を狙う。隣の席には、先日の早稲田祭で鑑定会のチラシを作ってくれた小野寺みさきさんが到着。昨年の観戦時と同じ顔触れが揃った。フィフティーン入場、両校校歌斉唱の後、時計の針は14時に。キックオフである。


画像本年度の主将は大分舞鶴高校出身・早田健二君。九州男児らしい迫力あるプレーで、文字通り「早田組」を率いるナイスガイである。優勝のかかった大事な試合。しかし、いきなり前半6分、明治にトライされ7点を奪われる。28分にはNO.8の大阪工業大学高校出身・杉本博昭君の強烈なトライで14点のリードに。我がアカクロは東海大仰星高校出身・山中亮平君がペナルティーゴールで3点を返すも、劣勢は変わらず。「こりゃまた負け戦だわな」と、早大応援席を無数の溜め息が包んだ。六大学野球に続き、ラグビーでも早稲田は優勝を逃すのか。


しかし後半、中竹竜二監督とのコミニュケーションが旨くいったか、フィールドの荒ぶる魂たちは猛反撃に出る。前半で体力を消耗した明治の隙を突いて、1年次から活躍する中濱寛造君が見事なトライ。早大応援席も生き返る。そして11-14の3点差で迎えた、後半残り時間10分を切ったところにドラマがあった。桐蔭学園出身、U19日本代表も経験した早稲田・櫻井朋広君が瀧澤直君からのパスを右中間に切り込んで執念のトライ。見事に決まり一挙に大逆転。早大応援席は歓喜の渦だ(写真)。ロスタイム4分も危なげなく乗り切りゲームセット。21度目の優勝を決めた。




画像優勝が決まった後、人目を憚らず号泣するフィフティーン達の姿がオーロラビジョンに映し出される。なんと、美しい泣き顔だろうか。眺めているこちらまで目頭が熱くなる。それはきっと、重圧から開放された安堵と、使命を果たしたことへの充実感から流れ出たものだろう。早稲田のスポーツ部員ほど、常にプレッシャーと隣り合わせの学生もいない。なぜなら、“常に日本一”であることが至上命題だからだ。勉強も一番、運動も一番。“早稲田が早稲田でなくてはならない”ために、日夜過酷な練習を積む彼ら。本当に頭が下がる。頂点の余韻に浸りつつ、選手たちが学生席に向かって深々とお辞儀をした(写真)。今年は野球部が健闘できなかった分を、ラグビー部が取り返してくれた。本当に心からお礼を言いたい。明治の諸君も、素晴らしいファイトを見せてくれた。社会人になっても、ラグビーを続ける人が多いという。これからも、大学時代に培った情熱と闘志を、忘れないで生きてほしい。



山本周五郎の「新潮記」に、こんな一節があった。



大切なのは為す事の結果ではなくて、為さんとする心にあると思います。


その心さえたしかなら、結果の如何は問題ではないと信じます






短い青春時代を燃やしきったなら、どんな結果であろうとそれは自己の胸に“誇り”となって残る。




泥と汗に塗れてフィールドを駆け抜けた早明両校の選手諸君、本当にありがとう。





・・・あなた達の櫛風沐雨の日々を、私たちは決して忘れない。






画像





関連記事:

寒牡丹、その大小を言うなかれ・・・熱い生き様を誇れる瞬間をつくろう

えんじの前に敵はなし・・・少年達が追いかけた夢に緑は微笑んだ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック