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zoom RSS 伝統とは、“やさしさ”のリレーである━京都・祇園祭に足を運んで

<<   作成日時 : 2011/07/25 10:13   >>

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画像先週足を運んだ、宵山のことについて書き留めておきたい。もともと関西生まれの私だが、祇園祭に足を運ぶのは初めてである。三ノ宮を出発して、阪急の今津で乗り換え烏丸へ。仕事で普段京都に行く時は座れることが多いが、この日は初めてすし詰めの車内を体験した。さすが、“あの祇園祭”である。烏丸駅到着後も、地上に出るのに10分程かかった。無数の露天が並ぶ四条烏丸を抜けて、江戸から続く老舗の着物屋さんへ。取材先の専務と、こちらの社長様がご友人ということで紹介頂いた。あの、与謝蕪村終焉の地としても有名な場所である(写真)。琳派の屏風や厄病災難除けの粽をはじめ、歴史ある町屋の内部を丁寧にご説明頂いた。普段は非公開の秘蔵品を目の当たりにすることが出来るのも、祇園祭ならではある。二階ではお得意様に混じって、ジュースとアイスまでご馳走になった。この場で改めて、お心遣いに感謝申し上げたい。



画像その場を辞した後は、人の流れに乗じて祭りに沸く街を往く。すれ違う人々は皆、いい笑顔だ。露天でステーキ串(¥600)を買い求め、夢中で頬張った。祭の時に口に入れるものは、なぜあんなに美味しく感じるのだろう。そんなことを思いつつ、新町通と西洞院通の中ほど、四条通りから綾小路通りに通じる小さな路地に入る。小料理屋をはじめ、京風情たっぷりの街並みが目の前に出現した。『承平・天慶の乱』を起こした平将門の首塚跡では、併設の神田明神の祠に祈りを捧げる。将門は最後、朝廷に弓を引いたが、それは常陸の豪族の免罪を訴え、和平を試みるも受け入れられず、義侠心からやむなく挙兵したという理由からであったという。賊の汚名を被った将門の鎮魂を願った、千年前の京の人々のやさしさに、暫し思いを馳せた。角を曲がると、入口にお洒落な傘がライトアップされた店が。暖簾には、“木版画 竹笹堂”。『京都地検の女』を始め、数多くのドラマの撮影地となった店だという(写真)。暖簾の向こう側を覗くと、多くの観光客が体験制作を楽しんでいた。この町は新釜座町と言って、かつては“膏薬の辻子”(こうやくのずし)と呼ばれた職住一体の町で、京都でも有数の京町屋が現存する町として知られている。とても一度では征服できないので、また暇を見つけて再度足を運びたい。




画像路地を抜けて、駅に帰る方向に進みながら、いよいよ宵山のメインである山鉾の競宴に酔う。重要文化財・杉本家をお会所に擁した伯牙山(写真)、大原大神宮の先に陣取った綾傘鉾、円山応挙・左甚五郎の作品を施した豪華絢爛の月鉾などが次々と目に入る。。祇園祭は、貞観11年(869年)に都を襲った、大規模な疫病をルーツとする。牛頭天王の祟りと悟った京の民は、当時の国数にちなみ66本の鉾を立てて祇園の神を祀り、疫病退散を願ったという。神輿を担ぎ、棒を振り、お囃子を演奏し、花傘が巡るー京都人が千年以上護ってきた鎮魂の文化が、ここにあった。伝統は、先人が遺した“やさしさ”のリレーである。来年もぜひ足を運んで、今年は観ることができなかった山鉾の、荘厳な姿に触れてみたい。





最後に、俳人・野田ゆたか(1939〜)氏の名句を引きたい。




路地抜けて 祇園囃の 流れ来る





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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、

祇園のお祭りの記事欄にこのようなコメントを
するのは記事汚しのような気もしますが、
八田さんのご意見を伺いたいのですが、
先日の中国の高速鉄道事故のあの国の対応や
背景をどのように捉えられていますか?
新幹線の技術を「自国の技術の集大成」と
のたまい、果てはあの事故で、ろくな事故の
調査、処理もしないまま早々に事故車両を
証拠隠滅のごとく、土に埋め、諸外国の
プレッシャーで、又、掘り返し中から新たに
幼児を発見…  あの国の程度に本当に
呆れるばかりです。  あのような国が
国連の常任理事国とは…、 
    いったいなんなんでしょう…?
モリヒロ
2011/07/26 20:21

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